言うこと聞かない新人って…。どうにかならないのかな?
きちんと仕事をしてもらうには、どうしたらいいのかしら?
こんな悩みを抱えた人のための記事です。
若い世代に多い、残念な部下。
悩まされている人も少なくないのではないでしょうか?
コミュニケーションできて、きちんと仕事ができれば
- 会社にとってプラスだし
- 周りのモチベーション低下も避けられるし
- 本人にだってやりがいを感じられるかもだし
良いコト尽くめですよね。
というわけで、
今回紹介したいのが「人をその気にさせる説得の公式(SPICE)」です
SPICEの法則は、相手の共感を得る話し方と利益を語ることで、相手をうまく説得できるようになる法則です。
この記事では、言うことを聞いてくれない人を説得する「SPICEの法則」の実践的な使用方法を解説していきます。
相手を説得する方法「SPICEの法則」とはなにか
SPICEの法則はサイコパスの専門家、オックスフォード大学の心理学者ケヴィン・ダットン博士が著書「瞬間説得 その気にさせる究極の方法」で紹介している法則です。
サイコパスには、詐欺師やカルト集団の教祖など、ネガティブなイメージがあると思いますが、ダットン博士によれば、彼らは相手の共感を得る話し方に徹することができるのだそうです。
そしてその共感を得る話し方、説得力を増す話し方をまとめたのが「SPICEの法則」です!
SPICEの法則
P Perceived self-interest私的利益感
I Incongruity 意外性
C Confidence 自信
E Empathy 共感
この法則を使えば、相手の共感を得る話し方をし、相手を思いのままに動かすことができるというのです。
では、実際の使用方法をみていきましょう。
相手を説得する方法「SPICEの法則」実用例
最近入社した新人が、マイペースで困ってるんだ。何度注意しても直す気がないみたいでさ…
目的:マイペースをやめさせる
まずはこの男性の、普段の姿をみてみましょう。
なんで周りに合わせないんだよ、俺が若い時は先輩の言うことは絶対だったぞ!他のやつはちゃんとしているんだから、お前もちゃんとやってくれよ。あ、そういえばお前、朝来るのも遅いよなぁ…
はぁ・・・すいません
説得どころか、嫌な顔をされてしまいました。これではただのうるさい先輩です。
どこがいけなかったのでしょう?
そこで今度は「SPICEの法則」を使って説得をしてみたいと思います。
S:単純性
たくさんの情報は、脳が処理しきれず情報を殺してしまいます。
相手に伝えたいことをできるだけ単純に、シンプルにまとめることが大切です。
どのくらいシンプルにするのか?
目安は「要するに○○と」言い切れるくらいにすることです。
なんで周りに合わせないんだよ、俺が若い時は先輩の言うことは絶対だったぞ!他のやつはちゃんとしているんだから、お前もちゃんとやってくれよ。あ、そういえばお前、朝来るのも遅いよなぁ…
ここでの情報は
- なんで周りに合わせないんだ
- 先輩の言うことは絶対
- お前もちゃんとやってくれ
- 朝来るのも遅い
と、これでは多すぎて脳が処理しきれません。
ここがNG!
情報を増やすと、本当に言いたいことが伝わりません。
単純に一言にするならば「周りのペースにあわせてほしい」の一点に絞らなくてはいけません。
あれもこれもと思いついたことを言ったのでは、説得ではなくただの愚痴になってしまいます。
「SPICEの法則」の単純性にあてはめると、ここで伝えるのは1つだけになります。
P:私的利益感
上の例でみると「俺が若い時は先輩の言うことは絶対だったぞ」が私的利益感です。
興味のない人間の自分語りほどつまらないものはありません。
相手に話を聞いてほしいときは、内容が相手にどう役に立つのかを話さなければいけません。
ここがNG!
こんな自分語りは、最高にうざい先輩です。
自分のことではなく、相手の興味を持ちそうなことを探しましょう。
具体的には
- 上司にゴマをすりたいタイプなら課長の話
- 社内に狙っている女性がいるならその話
を選びましょう。
相手が
- 嬉しくなる
- 利益に感じる
- もっと聞きたくなる
話を選ぶことがポイントです。
「SPICEの法則」の私的利益感にあてはめると、こうなります。
マイペースをやめさせたい、という目的を忘れてはいけません!
I:意外性
手品など予想外のことが起きたとき、何が起きたかわからず一瞬思考が停止しますよね。
それを利用し、意外な出来事をわざと起こして相手が「えっ?」と思う瞬間に説得してしまう方法です。
不意打ち、隙を突く。ちょっとズルいかもしれませんが重要なテクニックです。
ここがNG!
これはただの正論、おそらく何度も言われているでしょう。
ここで意外性を持たせるならば「実は俺もそうだったんだよ」と予想外の展開を作ります。
「えっ?先輩もですか?」めっちゃ仕事早い先輩が自分と同じだったなんて!
この自分語りなら、相手も興味を持って聞くはずです。
「SPICEの法則」の意外性にあてはめると、こうなります。
C:自信
自信満々に語りましょう。
姿勢が悪く、うつむき、小さな声で話していたら、誰も説得することはできません。
自信のある人は有能に見えるため、周りが意見を採用しやすくなるので自信を持って話しましょう。
自信は外見だけで判断されることが多いため、簡単にできる方法を紹介すると
- いつもより低い声で話す
- 声の大きくする
- 胸をはる
のが効果的。
自信を見せる姿勢の作り方は
- 腰の後ろに両腕をまわす
- そのまま両手の甲を合わせながらまっすぐ前を向く
- 姿勢はそのまま、手だけ横に戻す
姿勢もよくなりますので、是非ためしてくださいね!
E:共感
説得を聞き入れてもらうには、相手に共感してもらえなければ意味がありません。
その方法は?先に自分が相手に共感を示すことです。
「どうして?」と質問をするのが効果的。
その答えにあなたが共感すれば、相手も心を開いてくれる、というわけです。
ここがNG!
これでは一方的すぎますね。
まずは理由を聞いたあと、その言葉に共感してみましょう。
「いつもマイペースなのはどうして?」
答えが「ミスが怖い」なら、それについて
- 俺も昔、同じ理由で怒られた
- 確かにミスは怖いよな
など共感を示します。
あなたが相手を受け入れることで、相手もあなたを受け入れやすくなるのです。
「SPICEの法則」の共感にあてはめると、こうなります。
まとめ:全ての言葉を直してみよう
今まで紹介した「〇の部分」を抜き出してみます。
P:周りのペースに合わせれば、課長も喜ぶぞ
I:実は俺もそうだったんだよ
E:いつもマイペースなのには理由があるの?
順番を「E→I→S→P」に変更して、会話風にするとこうなります。
いつもマイペースなのはどうして?
あぁ、そうなんだ。実は俺もそうだったんだよ。
ミスしてもフォローするから、まずは周りのペースにあわせてほしい。
周りのペースに合わせれば、課長も喜ぶぞ。
最初の文と比べてみましょう。
なんで周りに合わせないんだよ、俺が若い時は先輩の言うことは絶対だったぞ。他のやつはちゃんとしているんだからお前もちゃんとやってくれよ。あ、そういえばお前、朝来るのも遅いよなぁ…
だいぶ変わりましたよね。
相手を説得するにはまず共感、そのあとで相手にどんな利益があるのか語ることが一番大事なポイントです。
今ダメだからといって、一生、ダメなやつとは限りません!まずは一度お試しを♪
参考にした本はコチラ⇩
0円で読みたい!今すぐ読みたい!という方は30日間無料で読めるAmazon Kindle Unlimitedがオススメです。
ではまたっ!
※関連記事です