【人の気持ちがわからない上司】なぜ出世すると人は変わるのか

この記事は約6分で読めます。

先日、わたしの職場で大量の派遣切りがありました。

決定した上司はいつもと変わらない様子でしたが「きっと心を痛めているに違いない」と私は思っていたのです。

しかし全く心を痛めていてそぶりはなく、むしろスッキリしているようにも見えるのです。

この上司の態度について疑問を感じ、調べてみると面白い実験があったので紹介したいと思います。

ノースウェスタン大学の心理学者アダム・ガリンスキーの実験です。

これによると、人は権力を持つと人の気持ちに共感できなくなる。

つまり出世をすると、人の気持ちがわからなくなると結論をだしたのです。

これから詳しく説明するよ

スポンサーリンク

人の気持ちがわからない上司、なぜ出世すると人は変わるのか

会社を辞める

大量のリストラや派遣切りは、人の気持ちを考えたら簡単にできるものではありません。

しかし出世して権力を手に入れると、心を痛めることなくリストラできるようになるのです。

何かを決定するたびに、人の気持ちがわからなくなる

会社の中では部下が上司に従いますが、上司という肩書に従っているのであり、その上司個人に従っているのではありませんね。

ですが出世をして自分で決定する機会が増え、思い通りになることが続くと、自分という人間に周りが従っていると勘違いがはじまります。

ここから他の環境にいけば違うのに気付かない「井の中の蛙」状態に入っていくのです。

会社で誰も反論してこない。自分の決定が通るのがわかっているのに、わざわざ他人の意見を聞く必要はないのです。

人の気持ちを考える必要がなくなったらどうなるでしょう。

気持ちを理解する能力は、どんどん低下していきます。

歩かなければ筋力が低下して歩けなくなるように、気持ちを察するの能力も低下していくのです。

昭和を代表するお父さんのセリフに「誰のおかげで飯が食えると思ってるんだ」「気にいらないなら出ていけ」というのがありますね。

これも外ではどうあれ、家の中で力を持ったことから、家族の気持ちがわからなくなった結果といえるのです。

みんなお前に従っているんじゃない!お前の肩書に従っているんだ!

お金を手にすること、人の気持ちがわからなくなる

給料を稼ぐには、お金をくれる人が必要です。

「いつもお世話になってます」とはお金をくれる相手に感謝しているのかもしれません。

ですがお金払う側、人を使う側になったらどうでしょう。世話にはなっていない「お世話している」に変わるのです。

本当は働いてもらっている、世話になっているのにお金を持っている人=偉い人の構図になるのです。

それだけではなく、お金を持つと人は感情を隠すようになるとも言われています。

あなたは宝くじで10億円当たったらどうしますか?

喜んでいいふらす?

本当はうれしいけど、誰にも知らたくないと思うでしょう。

何でも話せる友達に給料の金額を言わないのは、やっぱり知られたくないからです。

人はお金に関することになると、感情を隠そうとして無感情、無表情に変わります。

感情を出さない人って怖いですよね、何を考えているかわかりません。

大企業の社長なら威厳があっていいかもしれませんが、お金で感情を失ってしまったのだと考えると少しかわいそうな気もします。

とはいえ自分の気持ちを隠し感情のない人間に、人の気持ちを理解するはできないのです。

働いてもらってるんだから、少しは感謝しなさい!

偉い人の謝罪に共感できないのは、人の気持ちがわからないから

モチベーション

政治家などの記者会見が、まったく共感できないのは人の気持ちが想像できないからなのです。

彼らは真実を話すと言って結局言い訳だったり、とぼけたりするので見ているほうは納得がいきません。

質問に答えればいいだけなのに、自分の言いたいことばかり言うのです。

なぜなのか?もうおわかりですね。

彼らは人の気持ちがわからない、相手に共感する能力が低下しているからです。

相手が何を知りたいのか、何を言ってほしいのか(人の気持ちがわからないから)理解できず、どうしても自分の立場を守るような話をしてしまうのです。

本人はわざとではなく本当に謝罪の気持ちがあるかもしれません。

ですが彼らが私達の気持ちを想像できないのと同じように、私達も彼らの気持ちが想像できないため共感を得ることができないのです。

どうして素直に謝れないんだろう、立場なんてどうでもいいじゃん。この気持ちが伝わらないんですよね。

あなたは人の気持ちがわかる?心理学者が行った実験をしよう

理由

最初に書いたノースウェスタン大学の実験ですが、ここでは実際にやってみようと思います。

これの結果次第では「あなたも人の気持ちがわからない」と思われているかもしれません。

実験方法はとても簡単です。

自分のおでこにアルファベットの「E」を書く!

これだけです。もちろん想像で書いてくださいね。

書けましたか?あなたはどちらの向きで「E」を書いたのでしょうか。

相手から読みやすい向き?それとも見えたままの向きですか?

ー結果ー

相手が読むことを想定して逆向きに「E」を書いたあなたは、気持ちのわかる人。

自分に対して読める「E」を書いた人は、人の気持ちをあまり考ていないのかもしれません。

どうだったかな?

実際の実験方法

ノースウェスタン大学の心理学者アダム・ガリンスキーの実験を補足で紹介しておきます。

まず被験者を2つのグループに分けます。

1・自分に権力があると実感した経験について語ってもらう
2・自分にはまったく権力がないと無力に感じた経験について語ってもらう

その後、自分のおでこに「E」のアルファベットを書いてもらいました。

1・権力を感じた経験について語ったグループは、相手から見て逆さ向きに「E」を書きました。

2・権力がないと語ったグループは、相手からきちんと読める向きで「E」を書きました。

つまり、権力を持つと自分の考えを優先し、他人の視点で物事を考えることが難しくなる。視野が狭くなってしまうことがこの実験で明らかになったのです。

最後に

この記事のまとめ

・決定する力がつくと人の気持ちを無視するようになる

 

・お金を手に入れると感情を隠し続け、結果失ってしまう

ご飯を作ってもらう、買い物に行ってもらう、自分でできないことは誰かにお願いすることもあると思います。

しかしお金を手に入れることで、ご飯は出前に、買い物はネット。仕事は部下にやらせておけばいい。

お金があれば誰かに頭を下げることなく、自分1人で全て決定できるようになります。

それは自由でもあり、わがままともいえるでしょう。

なぜ人は出世で変わってしまうのか。

原因は自由を手に入れ、人にお願いしていた頃の気持ちを忘れることにあるのです。

 

 

タイトルとURLをコピーしました