童話「青い鳥」をご存知でしょうか?

青い鳥はどこにもいなんだ。ってあきらめて家に帰ったら自分の家で飼った鳥が青かった!って話
童話の中で青い鳥が見つからなかったように、何度転職を繰り返しても自分の居場所、職場は見つかりません。
なぜなら「自分の居場所とは探すものではなく、環境の中に作っていくものだから」です。
職場に原因があるのなら、すぐにでも辞めるべきでしょう。
しかし何度転職を繰り返しも「なんだか違う」と感じるならば、それはあなた自身に問題があると考えなくてはいけないのです。
青い鳥症候群・転職を繰り返す人の性格特徴
転職を繰り返しやすい人の特徴には、どんなものがあるのでしょうか。
協調性がない
謙虚さが足りなかったり人に合わせられなかったり、人との距離感がつかめないので人間関係を円滑に運ぶことができません。
さらには自分のリズムを崩したくないので、他人の考えに耳を傾ける事や、相手の気持ちを尊重する事も苦手です。
つまりは、集団行動ができないのです。
学校の勉強や、スポーツも個人プレーならいいものの、他人にあわせるのを苦痛に感じて気付くといつも一人になっています。
我慢できない
協調性がないので、職場の評価は下がります。
青い鳥症候群の特徴として、自分は変えないけれど、会社に必要とされないのは我慢ができないと考えてしまいます。
私はできる人間だ「もっと自分を正当に評価してくれる職場がほかにある」
と評価の低さを会社のせいにして、理想の自分でいられる新しい居場所を求めてしまうのです。
「頑張って認めてもらおう」とは考えず「そのままの自分を受け入れて欲しい」単にわがままな人と言うこともできるでしょう。
完璧主義
「本当の自分はこんなはずじゃない」
完璧な自分を求めるあまり、現実の自分を認めることができません。
もっとうまくできるはず、もっとやれるはず、と完璧を追求しすぎて孤立してしまうのです。
自分に対する理想が高く、少しのミスも許せないので、どこまでやっても目標が達成されることはありません。
そしてもう無理だ、と勝手に限界を感じ「ここではない場所で1からやり直そう」と会社を辞めてしまうのです。
幸せが怖い
マリッジブルーと似ているのですが、仕事に慣れてくると「楽をしてはいけない」「こんなにうまくいくはずがない」「本当は仕事が出来ないのがバレるかもしれない」という不安に襲われます。
すると、今のままでいいのだろうか?と疑問が湧いてくるのです。
普段は自分を過大評価しているにも関わらず、実際に評価されると今度は完璧ではない自分を知られることに怯えて逃げ出したくなるのです。
周りには理解できない感情ですが、不安が恐怖に変わり仕事を辞めてしまうのです。
青い鳥症候群・転職を繰り返す人になる原因
独立、起業する人が増え、転職は当たり前のものとなりましたが、あまりにも回数が多いのは問題です。
転職を繰り返す原因は、親から自立できなかったこと
金銭面ではなく、精神面で依存している人は青い鳥症候群になりやすいといわれています。
→親にもっと褒めてもらうために勉強した
・親の希望する大学に入学できた
→親が喜んだから自分もうれしい
子どもの頃に反抗期がなかった、親が怖くて反抗できなかった人は、自分の意志ではなく親の希望に応えようと依存する傾向が高まります。
自分1人で決めて失敗したなら仕方ないで済みますが、親の期待に応えられなかった場合はどうでしょう。
嫌われてしまう?ダメ人間だと思われてしまう?
完璧な自分でなくなったら親に見捨てられてしまうと考えるのが依存です。
就職した後は、親だけでなく会社からも見捨てられてしまうのでは?と不安を感じ、絶対に失敗したくないと完璧主義をめざします。
心理学では「平凡恐怖」といいますが、周りに認めてもらうために平凡ではなく凄いことをして、期待に応え続けなければいけないと思うのです。
そのプレッシャーに耐え切れなくなると、会社を辞めて…と繰り返されていくわけです。
依存しない、本当の自分はどこにいる?
青い鳥症候群から抜け出したいなら、まずは自分の依存に気が付くことです。
まずは自分の希望と思っているものが、本当に自分の意志だったのか確認することです。
今の仕事はどうでしょう?やりたかったことですか?
親が喜びそう、大きな会社だから世間体がいい、その理由は自分の希望ではありません。
とはいえ急に自分で決めるのは難しいという人は、外食のメニューを自分で決めることから始めましょう。
一緒ではダメ。そういった簡単なことから少しずつ、自分で決める癖をつけていくのです。
服はどっちの色がいい?お店の椅子はどこに座る?
繰り返していくことで自分という人間がだんだん見えてくるでしょう。