愛着スタイルとは何か?性格ごとの育ち方と対処法

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「仲良くなりたいだけなのに、尽くしすぎて怖いと言われる」

「人といるのが煩わしいと思っていたのに、気付いたら孤独になっていた」

私達が対人関係をうまく作れないのは、毒親に育てられたことが原因でした。

愛着スタイルとは「子どもの時に母親から受けた愛情の量」から分析した性格診断です。

3つのタイプがありますが、対人関係がうまくいかないという方のために自分がどのタイプなのか、さらにタイプ別の改善方法を紹介していこうと思います。

愛着スタイルとは?

マニュアル

愛着スタイルとは

幼少期に母親(養育者)からどれだけ愛情を受けたか、どれだけ親を頼りにできたかで、大人になってからの対人関係のパターンが決まるとした性格診断

心理学ではビッグファイブテストと共に信憑性が高いと言われています。

愛着スタイルは3つにわけられ、それぞれ以下のようになります。

①安定型:人を信頼してコミュニケーションがとれる。良好な対人関係を築ける。

②不安型:自分に自信がない。人と深く関わりたいが、顔色をうかがってばかりで行動できない。

③回避型:人を信用できない。本心を明かさない。自分で何でもできるため、人と距離を置こうとする。

安定型であれば人間関係が楽になり、不安型や回避型の人は、人間関係が辛いと感じます。

どれか1つのスタイルに分類される場合もありますが、3つのスタイルを持ち合わせている人がほとんどです。

その中でもどの傾向が一番強いかで判断をするのですが、愛着スタイルは一生のうちでほとんど変化することがないことからも信憑性の高さが伺えます。

愛着スタイル別「育ち方と性格特徴」

契約

「愛着スタイル」の特徴がわかったところで、つぎは母親との関係をみていきましょう

安定型の育ち方

安定型:人を信頼してコミュニケーションがとれる。良好な対人関係を築ける。

●親をいつでも頼りにできる環境にいて、自分が求めるときにはいつも母親が愛情を注いでくれた。
●親との繋がりが安定しているので、不安が少なく情緒が安定する。うまくいかないことも母親が助けてくれ、解決できた。

このような環境で育つことで「困った時には誰かが必ず助けになってくれる」と信じられる性格に育ちます。

安定型の性格特徴

安定型の人は人間を信じているので、問題が起きた場合にはすぐに助けや慰めを求めることができるのが特徴です。

また「これをしたらどう思われるだろう」など、人の目をあまり気にすることなく、健全な距離を取ることもできます。

ですから不機嫌な人がいても「自分のせいかも」「どうしよう」と動揺することなく、「あの人には何か問題がある」と冷静に分析することができるのです。

安定型の人は、自分のことを助けてもらう価値のある人間だと認識しています

不安型の育ち方

●時々しか親を頼りにできず、自分が求めたときに母親が受け止めてくれることもあれば、突き放されることもあった。
●親との繋がりが不安定なので、うまくいかないことがあった時「助けてくれないのではないか」「このまま見捨てられるのではないか」と常に顔色を伺ってしまい情緒が安定しない。

このような環境で育つと「相手の気を引きたい」と注目をあびるため問題行動を起こしたりします。

不安型の性格特徴

自分に自信がない。人と深く関わりたいが、顔色をうかがってばかりで行動できない。気分にムラがある。恋愛では熱しやすく冷めやすい。

人と深く付き合いたいが、繋がりに不安があるので最初は依存ともいえるほど相手に尽くします。

不安型の人は安定型とは違い、相手の不機嫌な理由を自分のせいだと考えるので、うまくいかないと「自分が怒らせた」「何か言ってしまった」と動揺してしまいます。

相手との関係を失いたくないという気持ちから、嫉妬や束縛、支配をしたりしますが逆効果になるためよけいに不安が大きくなります。

とにかく一人になることが怖く嫌われたくない、見捨てられたくない。

死ぬ気はないのに、自殺未遂をして他人の気を引こうとするのもこのタイプです。

不安型の人は、恋愛でもそれ以外の人間関係でも、自分に自信が持てません

回避型の育ち方

●全く親に頼れなかった。母親が気にかけてくれず、繋がりがほとんどない環境で育ったため人を信用できない。
●何か問題が起きても、助けてくれる人がいないため、頼ることを知らない。自分で何でもできるようになる。

このような環境で育つと人に助けを求めないし、人に相談せずに何でも一人で決めるようになります。

回避型の性格特徴

人を信用できない。自分の話をしない。自分で何でもできるため、人と距離を置こうとする。恋愛ではクールでミステリアス

他人は当てにならないと考えているため、あえて繋がりは持たず一線を引いています。

自分の事はあまり話さず、自分の領域に誰も入ってほしくないと考えているのが特徴です。

子どもの頃から他人が自分を助けてくれるという経験をしていないため、誰かに助けを求めるという発想がありません。

そのため「相談してくれればよかったのに」と言われても「口ばっかり」と相手を信用することができません。

不安型は人と深く付き合うことを願っていますが、回避型は人を信用できないと距離をとるのが大きな違いです。

回避型の人は、相手と距離をおいて人間関係を作るため、気が付けば自分の本音を言える友人がほとんどいなくなっている、ということが起こります。

回避型の人は、自分の本心を明かさずに、人との距離をおこうとします

愛着スタイル別・対処法

失敗

不安定型と回避型の母親は、育児放棄とまでいかないにしても心理的虐待をする「毒親」です。

心理的虐待はアザや傷が残らないため、発見されにくく問題にならないことも多いでしょう。

しかし子どもの性格をゆがめ、大人になっても対人関係を築けないようにしてしまうのは立派な虐待といえるのです。

では虐待を受け「毒親」に育てられた子どもは、安定型になれないのでしょうか?

結論を言うと、自分の考え次第で「愛着スタイル」は変えられます。

ここでは不安型と回避型の改善法について説明したいと思います。

不安型の対処法

まずは自分の愛着スタイルを理解して、人との距離感を普段から意識しましょう。

不安型の人は、自分は自分、人は人と分けて考えることが大切です。

常に一緒でなく一人の時間を過ごせるようにならないと、本当に人が離れていってしまいます。

不安になる傾向として「自分が求めたものが返ってこない」や「離れていってしまう」と感じる時があるでしょう。

そんな時は辛いかもしれませんが、相手を信じて我慢してみましょう。

不安になったら「1度我慢できたのだから今度も我慢できる」と成功体験を増やします。

回数を重ねるうち、相手を心から信用できるようになり、不安を感じる回数は少なくなっていくはずです。

我慢をしている間は、大好きな事をするなど別のことに目を向けるようにします。

おいしいものを食べて幸福感を得るなど、自分なりの不安対処方法を探してみて下さい。

回避型の対処法

回避型人は、今は困っていないかもしれませんが、気付いたら一人になっている可能性があります。

他人は信用できないと、全てをひとまとめにするのではなく、自分の悩みを言える友達を一人でも作っておきましょう。

回避型の人が一人を選ぶ理由には「どうせ何もしてくれない」や「裏があるかも」と感じることがあるでしょう。

ですが、まずは人を信じてみることです。

なぜなら人は他人から受け入れられ、大切にされなければ、自分を大切にすることはできないからです。

今は興味がないかもしれませんが、普段から対人関係を大切にしてみましょう。

いきなり内面的な話をする必要はありません。

まずは少しだけ、コミュニケーションを多くしてみることです。

少しの変化でも、長く続けることで効果は表れてくるでしょう。

さらに詳しい回避型の説明や原因、対処法が気になる方はこちらから見られます。
突然縁を切る【人間関係リセット症候群】心理傾向と対処法

 

ー参考資料ー


文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)

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