天才を超えることができる唯一の思考法と言われるクリティカルシンキングの紹介です。
以前からこのブログではとっさに言い返せないを克服する方法や【衝動買い】をやめたいときに思考を変える方法としてクリティカルシンキングの練習問題を紹介していました。
とはいえきちんとしたトレーニング方法や思考法をお伝えしていなかったので今回新たに記事を書きました。
とっさに言い返せるようになる、衝動買いが抑えられる、挫折に強くなる。
角度を変えて見ることで新たな発想を生み出すことができるクリティカルシンキングはビジネスでも注目されているのです。
とはいえちょっと難しそう。
大丈夫。簡単に説明しているのですぐに理解できると思います。
クリティカルシンキングとは何か?
・感じたことではなく客観的に判断しようとする考え方
・起きたことの本当の原因・真実を考える思考
あなたはAがBを殴っているのをみかけました。
まわりにいる数人の男性もAが悪いと言っています。
Bが殴られている姿をみたあなたはAが悪いと思ったでしょう。
しかしBがAの財布を盗んだ犯人だとしたら?まわりにいた男性がBの仲間だとしたら?
自分の中の前提(感情)を疑い客観的(批判的)に考え真実の答えを見つけるのがクリティカルシンキングです。
※練習問題はこちらから
ロジカルシンキングとは何か?
・A=B=CならばA=Cと推理しながら結論をだす思考法
・起きたことを整理して筋が通った説明をする方法
わかりずらいので実際に例題を解いてみましょう。
金の棒が欲しいときあなたは何色を選びますか?
・3本の棒がある。色はそれぞれ「赤・青・黄」
・材料は「木か金」のどちらか。見た目ではわからない
・「赤が金」のとき「青は木」でできている
パターンを書き出してみましょう。
①赤=金|青=木|黄=金
②赤=金|青=木|黄=木
③赤=木|青=木|黄=金
④赤=木|青=木|黄=木
⑤赤=木|青=金|黄=金
⑥赤=木|青=金|黄=木
赤が純金の可能性2/6・青が純金の可能性は2/6・黄が純金の可能性は3/6
この説明がロジカルシンキング!
クリティカルシンキングの訓練法
違いがわかったところで次はクリティカルシンキングの訓練法です。
②客観的に現状を分析する
③問題点を見つける
④解決するまで問い続ける
①目的を明確にする
何が目的でどれがゴールか、自分は何を達成しようとしているのか?
どんなに思考をこらしても目的が曖昧では何も意味はありません。
一番最初にして一番重要な部分ですが案外これがうまくいきません。
・どんな未来を想像して何を実現させたいのか
・それはどうしてなのか
このような問いかけをして目的を明確にしていくのです。
②客観的に現状を分析する
誰が何をしているのか、そこで自分はどうしたらいいのか?
目的が決まったら次は客観的に現状をみていきましょう。
・他人の意見だけでなく自分の意見にも疑問を持つ
目的に対し誰が何をしているのか、そこで自分はどうしたらいいか現在の状況を調査します。
ここで調査の結果に客観性がないと正しい問題点がみつけられないので注意が必要です。
※バイアス(思い込み)についてはこちら
③問題点を見つける
①で決めた目的を達成するために②で調査した内容から不足している部分を洗い出しましょう。
問題点は簡単にみつかるかもしれませんが、みつけることよりもどう解決するかが重要です。
④解決するまで問い続ける
問題点を5W1Hで考えましょう。
Who(だれが)When(いつ)Where(どこで)What(なにを)Why(なぜ)How(どのように)
誰が何をいつまでにするのか。
それはどこでどのようにやるのか。
これにより「角度を変えて見ることで新たな発想を生み出す」ことができるようになるというわけです。
これで目標が達成されない場合は①~③のどこかで客観性を失っている可能性があります。
その場合は④解決するまで問い続けましょう。
クリティカルシンキングの鍛え方・普段からできること
訓練法はめんどくさい。
という方には普段からできるクリティカルシンキングの鍛え方を紹介します。
①「これ・あれ・それ」は使わない
「ここから、あそこまでの距離ね」「それ取って」
客観的にみてどうでしょう?意味がわかるのは自分だけではありませんか?
「これ・あれ」で伝わっていると考えるのは思い込みです。
まずは自分を批判的にみて具体的な言葉で話すことから始めましょう。
②事実と意見を聞き分ける
「事実」は本当にあったこと、もしくは確認できること。
「意見」はその人が考えたことです。
たとえば部長が「今年はボーナスが多く出せそうだ」と言ったらどうでしょう?
「部長が言ってるから事実に違いない」これは思い込みです。
批判的にみるとボーナスは部長が考えたこと。未来を確かめることができないのでこれは単なる意見にすぎません。
ぬか喜びにならないよう普段から事実と意見を聞き分けていきましょう。
③正しい情報を集める
事実と意見の違いがわかるようになったら次は正しい情報を集めましょう。
正しい事実と自分の意見を考えないと、多くの場合は多数の意見に流されてしまいます。
人数が多い=正解とは限りません。
批判的に考えまわりの意見は「正しいのか」「真実か」と自分なりに考えることが大切です。
普段から客観的に考える練習をして新しい発想を生み出すクリティカルシンキング少しずつ身に着けていきましょう