【砂糖の依存】甘い物がやめられないのはどうしてなのか

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外国のお菓子を食べて「もの凄く甘い!」と感じたことはないですか?

でも食べ続けると案外普通に感じてしまう。

不思議ですがこれが砂糖に対する耐性です。

暖かい海外では甘い果物が多く甘味に慣れていた外国人は、日本人と比べるとかなりの耐性を持っていたようです。

それが外国のお菓子の甘さの理由であり、甘さに慣れていない日本人が食べると「甘い!」と感じるのです。

つまり同じ甘さでも

  • 外国人:甘さの耐性が高い→普通の甘さ
  • 日本人:甘さの耐性が低い→とても甘い

こう感じるというわけです。

砂糖の依存・なぜ耐性ができるのか

どうして耐性ができるのでしょうか?

まず、甘い物を食べると幸せな気持ちになりますね。

幸せな気持ちを感じている時、脳からはドーパミンというホルモンが分泌されているのです。

しかし同じ刺激を受け続けるとドーパミンの量や、ドーパミンを脳に取り込む受容体という器官が減ってしまいます。

すると大量に砂糖を食べても、幸福を感じられなくなっていくのです。

つまり、同じ量の砂糖を食べても幸福感が薄れてしまい、同じだけの幸福感を得るためには砂糖の量を増やさなければならないということです。

最初は褒められてうれしかったけど、毎日同じ事で褒められても「またか」と思う。

もっとほめてくれないと、嬉しくないのと思ってしまうのと似ています。

ドーパミンの量や受容体が減ることが、同じ量の砂糖を食べても幸福感が得られなくなる原因。ふたたび幸福感を得るためには砂糖の量を増やす必要がある。

砂糖の依存・甘い物がやめられない

砂糖は脳のエネルギー源のため、摂取しなくてはいけないものです。

しかし食べ過ぎれば肥満や高血圧、不安症、ウツといった病気を引き起こす原因となるのです。

ならば「過剰な摂取は控えればいい」そう思っても砂糖を食べてしまうのは、砂糖の依存性が異常に高いからなのです。

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依存症のしくみ

ホルモンの説明

ドーパミン:快感、やる気。脳を活性化させ意欲的な活動を作り出す作用がある。別名「快感ホルモン」
エンドルフィン:幸福、鎮静。痛みを鎮め多幸感をもたらす。モルヒネの6.5倍の効果。別名「脳内麻薬」

疲れた、イライラする。

「なんだか甘い物が食べたい」このとき脳内ではドーパミンが分泌されます。

この時のドーパミンは食べたいという欲求、意欲に効果しています。

実際に甘い物を食べると、今度は欲求が満たされます。

すると欲求が満たされた、目標を達成したことの喜びに対し、2度目のドーパミンが分泌されます。

甘い物を十分に食べ満足感を得ると、今度はエンドルフィンが分泌され興奮状態から落ち着きます。

人は興奮状態から落ち着いたとき一番幸福を感じるため、再び幸福を味わうために砂糖を欲してしまうのです。

さらにエンドルフィンはドーパミンの分泌を促進することもわかっています。

食後のデザートが癖になるのは、食欲が満たされ「ほっ」としたときに分泌されたエンドルフィンがドーパミンを分泌させ(図①)のドーパミンを分泌させているからです。

この依存のサイクルが麻薬と同様なことがエンドルフィン「脳内麻薬」と呼ばれる理由です。

ちなみにギャンブルで例えるなら「当たりそう」という興奮状態がドーパミン「当たった!」という幸福感がエンドルフィンの作用になります

この依存にはさらにサイクルを強めるものがあります。

それは先ほどでてきた耐性です。耐性が砂糖依存のサイクルを一層強めることとなるのです。

人は同じ刺激を受け続けるとドーパミンの量や受容体が減り、幸福感が少なくなってしまうのでしたね。

一定量の砂糖に脳が慣れてしまうと、幸福感を得るためにはより多くの砂糖を食べなくてはなりません。

そして食べる砂糖が増えるとともに、依存性もより高まるといった悪循環が繰り返されるのです。

ギャンブルでは、早い段階で周りが止めるかと思います。

しかし砂糖の場合はそれほど悪い事をしているという認識がないため、よりエスカレートしやすくなり危険といえるのです。

砂糖と禁断症状

大量の砂糖は身体によくないと、甘い物を控えようとする。

ここで現れるのが禁断症状です。

具体的には「甘い物が食べたい」「イライラする」「不安感」「頭がボーッとする」などの症状が現れます。

大量に甘い物を食べていたときは、砂糖によりドーパミンなど幸福を感じるホルモンの分泌を促している状態でした。

砂糖を食べるのを止めれば当然、分泌されていたドーパミンが低下します。

すると「意欲・やる気」が薄れ、意欲減退、身体がだるいなどの症状が起こるのです。

その他、運動がしにくい、物覚えが悪くなるのもドーパミン不足が原因です。

人口甘味料の危険性

最近の研究では甘味という「味覚」もホルモンの分泌を活性化することがわかってきました。

今までは血糖値が上がることでインスリンが分泌され、セロトニンやドーパミン、エンドルフィンと「血糖値」をきっかけとして幸福感を得ていると考えられていました。

しかし最近ではカロリーゼロの人口甘味料でも脳内ホルモンは分泌され、砂糖依存症になることがわったのです。

ここで再確認したいのは「人口甘味料では血糖値が上がらない」ということです。

人口甘味料だから大丈夫と食べ続けてると、通常の砂糖と同様に耐性がつき依存症となる可能性もあるので十分注意が必要です。

最後に

砂糖の他、依存性のあるものには「塩」「油」「うま味調味料」「カフェイン」が知られています。

砂糖+油の「ドーナツ」や、砂糖+カフェインの「コーラ」、塩+油の「ポテトチップス」など。

これらが組み合わされているものは、どれも食べ出したら止まらないものばかりです。

WHO(世界保健機関)では「成人の1日あたりの砂糖摂取量は25g程度までが望ましい」と発表しています。

しかし、コカ・コーラ(500ml)の砂糖量は56.5g!

驚きませんか?ペットボトル1本で、2日分以上の砂糖の量です。

砂糖は脳の主なエネルギー源のため食べたくなるのは普通のことですが、身近にあるので簡単に食べすぎてしまうのです。

甘い物は美味しいですが砂糖依存症にならないよう、食べる時には強い意志を持たなければいけないのです。

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