- やりたい仕事がみつからないのはダメ?
- やりたい事を仕事にしてはいけない?
- 2番目に好きな事を仕事にするのはホント?
こんな悩みを解決しようと思います。
私は、好きを仕事にしよう。やりたい事をみつけなさいって家でも学校でも言われてきたよ
こんな人が多いと思います。
しかし最新の研究からもこの考えは間違っていたようで「科学的な適職」の著者である鈴木裕さんはこう言っています。
「好きな仕事」を求める気持ちが強いと、そのぶんだけ現実の仕事に対するギャップを感じやすくなり(~中略)その結果、最終的な幸福度が下がるわけです。(p44)
少し極端ですが「好き」を仕事にすると、不幸になるということです。
ゲームでもLv500まで上げないとラスボスを倒せないとかだったら嫌になる(笑)
とはいえ、やっぱり仕事は楽しいほうがいい。
というわけで、今回は童話「アリとキリギリス」をもとに、好きな仕事をしつつ不幸にならない方法を探っていきたいと思います。
「アリとキリギリス」に学ぶ、好きを仕事にすると不幸になる話
童話「アリとキリギリス」。
有名ですが、結末が2つあるのはご存知ですか?
皆さんが知っているのはおそらく「お腹を空かせたキリギリスにアリが食糧を分け与える」ハッピーエンドだと思います。
だけど翻訳されるときに残酷すぎる!と変更された「バッドエンド」が本当の物語です
まずは、バッドエンドを簡単に紹介しようと思います。
<季節は夏>
キリギリスは『俺はバイオリンを弾いて楽しく生きる』と夏の間中、楽しく歌っています。
アリは『夏に働かないと、冬大変ですよ』とキリギリスに忠告しました。
しかし、キリギリスは『砂糖運ぶなんてつまらない。楽しいことを仕事にする』と聞く耳を持ちませんでした。
<季節は冬になりました>
楽しかった夏が終わり、辛い冬がやってきました。
夏に歌っていたキリギリスは食糧がありません。
困ったキリギリスは『食べものを分けてください』とアリにお願いしました。
アリは『ああ、手がかじかんでバイオリンが弾けないんですね…。夏に歌っていたのなら、冬の間は踊ってみたらいかがです?』とキリギリスを追い返しました。
…翌朝、キリギリスは冷たくなって発見されました。
つまらない仕事を頑張ったアリは冬を越し、楽しいことを続けたキリギリスは生活できなくなりました
キリギリスにしてみれば「こんなハズじゃなかった~」という感じです。
砂糖を運ぶことは労働で、バイオリンを弾くことは仕事です。
- 仕事=自分のしたいからやる
- 労働=他人から強制されたからやる
2つを合わせたものが「働く」という意味です。
アリはずっと労働させられて辛くないのかな?
悩むのは「やりたいこと」と「やっていること」が違う時
仕事が辛いな、やりたくないな。
こう思うときは、おそらく「やりたいこと」と「やっていること」が違う時です。
「好き」や「やりたいこと」がなにもなければ、
- 仕事なんてこんなもの
- 理想や比べるものがない
ただ砂糖を運び続ける労働を、辛く感じることはありません。
他を知らないのは幸せなコト
反対に「好き」や「やりたいこと」に対する思いが強いと、
- こんな仕事やりたくない
- 思っていたのと違う
- ライバルに勝てない
理想と現実を比べてしまい嫌になってしまいます。
キリギリスは労働は退屈だから、とやらない結果死んでしまいました。
好きを仕事にするのは「ギャンブル」と同じ
好きなこと、面白いことをしたい!
だけどお金にならなければ、生きていくのは困難です。
自分で作ったCDが、たまたま1枚売れても生活は難しいですよね。
もしかしたら将来バイオリンでご飯が食べられるかもしれない…。
だけど、世の中才能のある人はたくさんいる中で成功する可能性にかけるのは、ある意味ギャンブルといえるのです。
高嶋ちさ子さんは、バイオンだけで食べていくのは難しい。と感じてタレント業へ方向転換したそうです
好きな事を仕事にできても「労働」はある
いつも面白そうな事をしているYouTuberや、楽しそうなお笑芸人。
楽しいだけで暮らせるなら、みんなやりたいのは当然。
だけどテレビのチャンネルのように、結局は限られた席の取り合いです。
よっぽどの才能と運がなければ成功は難しいのが現実
たった数分の映像でも、撮影準備や編集作業などに何日もかかっている場合もあるのです。
楽しい仕事の裏には労働が隠れています。
理想の仕事、だけど
- 準備が面白くなかったら?
- 努力が楽しくなかったら?
退屈だからやりたくないし、やめたくなるかもしれません。
「好き」と思った仕事も面白くない時間は労働です。
最初に期待していた分だけ、やりたくない気持ちも大きくなる
「好きな仕事」を求める気持ちが強いと、そのぶんだけ現実の仕事に対するギャップを感じやすくなり(~中略)その結果、最終的な幸福度が下がるわけです。
引用:「科学的な適職」(p44)
好きなことは「副業」からはじめよう
とはいえ、ずっとつまらない仕事を続けるのも嫌ですよね。
やりたいことは最初に副業で試してみよう
実は、本業を続けながら副業したほうが33%も成功の可能性が上がることがわかっています。
理由は、本業で収入が安定しているため
- 余裕が持てる
- 冷静に進められる
から、といわれています。
リスクがないから焦らずじっくり取り組んでいけます
明確な目標や大きな夢は一見いいことに見えますが、こだわり続けてキリギリスみたいに死んでしまえば意味がありません。
キリギリスの「楽して稼げる」「面白い」は理想的な生活ですが、やっぱり理想。現実的ではありません。
まずは副業で試して、生活に繋げられるか試しましょう。
おもしろいのは、副業をしている人は、なぜか本業でも成果を出している人が多いこと
早く仕事を終わらせようと頑張るので、本業・副業どちらもうまくいくのかもしれません。
頑張っていたら、きっと成功できますよ♪
ではまたっ!
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