前回【心療内科】初診までに確認すべき7項目 で精神科と心療内科の違いをお伝えしました。
今回はその続き実際の診察のお話をしていこうと思います。
【心療内科】初診は何を話せばいい?私の場合はこうでした
何を聞かれるのかわからないと、緊張してしまいます。
受付の後、問診票を記入
問診の内容はこんな感じでした。
- 来院の理由・症状
- 症状はいつから
- 睡眠時間
- お酒・タバコ
- 過去の病気
- アレルギー
- 現在使っている薬はあるか
- 緊急連絡先
状態が悪いと文字を読んだり、字を書くことが苦痛になります。
受付の方は「無理しないで書ける範囲でいいですよ」と優しく言ってくれたのでひとまず安心できました。
問診票が書けたら診察室へ
初診の診察時間は40分くらいでした。
医師と軽く挨拶をした後、問診票の内容と照らし合わせながら詳しい話をしていきます。
1番驚いたのは私の話を聞き、パソコンに入力しながら質問を続けてくることです。
- 誰と住んでいるか
- 兄弟など家族構成
- 血縁者に精神疾患の人はいるか
この辺りは通常の内科と違い、医師が家系図を書きながら結構詳しく聞かれたのを覚えています。
問診票の質問もあらためて口頭で説明した後で「誰かにすすめられて受診したか、自分の意志で来たか」も聞かれました。
そして自分の症状を伝え終わると
「今の状態を自分でどう感じているか、どうなりたいと思っているのか」
と聞かれたのですが、うまく答えられなかった気がします。
ここまでは質問に答える形で私が一方的に話している感じでした。
こちらの話しが終わると医師が病状を話し出す
こちらが話した後、話の内容やしぐさ状態をふまえて医師から診断が言われます。
今あなたは、うつ状態にあるといえます。
原因が仕事なので辞めるわけにもいかない。
今は、お薬での治療が有効でしょう。
よく覚えていませんが、このようなことを言われたような気がします。
そのあと薬の種類や効果が出るまでの期間、副作用などの説明が詳しくされました。
うつ病だけど、薬は絶対に飲みたくないという人には処方しません。
処方したら1度で飲んでしまう人もいるようで、かなり慎重に詳しく説明をされた記憶があります。
実際私も早く治りたいという気持ちが強く、薬の効果がでるまで2週間と言われた時には
「全部飲めばすぐに効果があらわれるかも?」
と考えたのを覚えています。
診察が終わったら、薬をもらって帰ります
病院によっては血液検査や心理テスト、心電図など行うところもあるようです。
受付で名前を呼ばれたら、次回の予約と支払いを済ませて終わりです。
再診からは、診察時間は短くなります。
心療内科ではお薬だけもらう、ということができないため必ず医師の診察が必要になります。
何も変化がなくて相談がない時には診察が5分で終わる時もありますし、相談したい場合には再診の場合20分くらいでしょう。
心療内科・何を話す?実際の診察室での会話
実際に私が相談したことを紹介したいと思います。
相談1・抗うつ剤の依存が怖い
1種類の処方でしたが「薬がある」というだけで気持ちが楽になり、仕事を休む回数は少なくなりました。
しかし、とにかく薬を飲みたくて仕方がないのです。
決まりは守っていました、が1日1回なので「早く薬を飲む時間にならないか」とそればかりを考えて生活するようになりました。
それを相談すると
薬が効いてるのはいいこと。
今は頼っているけど、よくなってくれば薬を飲むのを忘れるようになるから心配しなくて大丈夫。
と言われたのです。
私は「薬に頼る=中毒」と思っていたので、そんなの信じられないと疑っていましたが、良くなってくると、本当に薬が面倒になりました。
良くなった後にはじめて理解できたのですが「自分がいらないと思えるまでは薬に頼ってもいい」と思えるようになりました。
相談2:抗うつ剤を飲んでも仕事を休んでしまった時は?
通院前は、心が不安定になるといつも3日~4日は仕事を休んでいました。
薬を飲み始めてからは安定し、休まず仕事に行けていたのにある日、どうにもならなくて1日休んでしまったことがありました。
私は薬を飲んでもやっぱりダメ人間だった。そう思い相談すると
1日しか休まなかったんですね。前は4日くらい休んでたのに。気持ちが回復する期間が4日から1日になったのは凄いことですよ。
と褒めてくれたのです。
私は「休む=悪い」と思っていたのですが「行けた=良い」と自分ができた事に目を向ける考えもあるのだと気付かされたのでした。
それからは自分に甘くてもいい。自分のダメな部分ではなく、良い部分を探すことのほうが大切なのだと自分に言い聞かせるようにしています。
相談3:ウソの診断書?で休職した友人が許せない
友人に診断書を出して3か月休職している、と話したら「いいなぁ。仕事辞めたいけどとりあえず休みたいな」と言い、心療内科を受診したのです。
友人は1件目、2件目は断られ、3件目で診断書を書いてもらい、休職することができました。
・・・なんだかモヤモヤしませんか?
その話を先生にすると、黙って最後まで話を聞いてくれましたが、その後まさかの質問でした
友達がどうなればよかったと思っているのですか?
え?だって私がこんなに苦しんでるのに、ウソついて仕事休むのズルくないですか?
・・・確かに。わたしにはメリットもありませんが、デメリットもありません。
わかってくれると思ったのでショックでした。
「自分はもの凄く苦しい思いをしているのに、苦しい思いをしていないのに許せない」
苦しみを感じる強さは、人によって違うのです
医師が診断書を書いたのは事実。その内容にウソも本当もないのです。
考えても仕方のない事に腹を立てても意味はない。私はそれ以上、友人を責めるのはやめることにしました。
構えることなく、思ったことを話せばいい
振り返ってみると、世間話やくだらないことも話していたような気がします。
逆にそのような雰囲気でなければ、心の治療はできないでしょう。
病院の中はとても静かで、待合室はリゾートホテルのような明るい作りでした。
患者同士が顔を合わせることがないよう考え椅子も配置されているので、はじめての人もあまり構えずに受診できると思います。
なんて言われても行きづらいなぁ。と思う人にはこちらの本をおススメします。
説明は結構文字が多いですが、マンガ部分を読むだけでも十分意味はありますよ。
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