自分のことを指摘され、相手が間違っているとわかっているのに言葉がでなくて言い返せなかった。
家に帰ってからふと思い出し、あの時こう言っておけばよかったのに。と後悔する。
私の場合は帰宅途中に、あれって嫌味だったのか!と気付き怒りを覚えることがしばしばです。
そのおかげでトラブルを避けているとも言えますが、その場で気持ちよく言い返すことができたほうがいいですよね。
そんな方のために相手のおかしい所や、欠けている部分、前程がずれている所がすぐにわかるようになるクリティカルシンキングの問題を3つ用意しました。
どの問題にも「直観的に出せる答え」と「正しい答え」が1つずつ用意されています。
正しい答えがすぐに探せる訓練をして、とっさに言い返せるようにがんばりましょう。
クリティカルシンキング鍛え方!とっさに言い返せないを克服しよう
先に質問を3つ紹介します。答えを考えてから読みすすめてくださいね。
<認知反射テスト>
問題①
商品AとBは合計で110円 。AはBより100円高い。Bは何円ですか?
問題②
製造装置5台を5分間稼働させると製品が5個できる。100台で100個作るには何分かかりますか?
問題③
1日で2倍になる浮き草。湖の全面を覆うのに48日かかる。湖面の半分を覆うのは何日目ですか?
ヒント:小学生でもできる計算です。難しいと思ったら間違っているかもしれません。
こちらの記事でも問題を紹介しています
【衝動買い】がやめられない!直観を疑う衝動コントロール練習法
問題①直観で答えたのは、10円と答えた人
「商品AとBは合計で110円 。AはBより100円高い。Bは何円ですか?」
Bが10円だと、Aは110となり合計は120になってしまいます。
そんなに難しく考える必要はありません、Aの金額を(100円)を先に引いてしまえばよいのです。
残った10円をAとBに同じに分ければ正しい答えはわかりますね。
10÷2つまりAは105円、Bは5円となるのです。
正しい答えは5円!
問題②直観で答えたのは、100分と答えた人
「製造装置5台を5分間稼働させると製品が5個できる。100台で100個作るには何分かかりますか?」
間違えてしまった人は、5分間で5個できるなら100個作るには100分かかると考えたのではないでしょうか。(1台1分)
もう一度最初から読み返してみてください、5台の装置を5分稼働させたら5個できたのです。
つまり1台の装置で1個作るのに、かかる時間は5分です。
では100台の装置で100個作るには?
1台で1個作ればいいのですから5台つくる時と同じです。
つまり、正解は5分というわけです。
答えは5分!
問題③直観で答えたのは、24日と答えた人
「1日で2倍になる浮き草。湖の全面を覆うのに48日かかる。湖面の半分を覆うのは何日目ですか?」
48日の半分は24日、ではありません。ここではいったん日数のことは忘れましょう。
しつこいですが、1日で2倍になる浮草です。
日数ではなく、何を2倍にしたら全面になるのか考えてみてください。
そうです「湖面の半分×2=全面」ですね。
2倍になる日数は、1日でした。
つまり半分になった次の日に、全面になるということです。
全面を覆うのは48日の1日前、つまり47日目となるわけです。
答えは47日目!
直観に頼りやすい人の特徴とは
ブリティッシュ・コロンビア大学のジェルヴェ博士らが「上記3つの問題を間違える人は宗教心が強い傾向がある」と発表しました。
私達日本人は宗教心がうすいため、ピンとこない内容ですがなぜこのような発言をしたのでしょうか。
自分の意志がない
意志がない、自分で決められない性格の特徴を宗教心が強いと表現しているようです。
宗教家や占い師には、時折カリスマとよばれる人が存在します。
ある程度のカリスマ性を持った人物が少し間違っている話をしても、直観を信じる人ならすぐに感化されてしまいます。
それは巧みな話術かもしれませんし雰囲気、その両方かもしれませんが、この人の考えに従えば全てがうまくいく。
時にその気持ちは人から考える思考を奪い、依存へと変わります。
考えることは、感じることより骨が折れる。
直観に頼りやすい人は、感じたことに流されやすく自分で考えようとしていない。その結果言い返すことができなくなるというわけです。
他人のために頑張りすぎる
自分のためには頑張れないけれど、人のためには頑張れる。思い当たる節はありませんか?
自分の意志がない人はあの人が決めてくれたから、あの人のために頑張らなければと考えてしまいます。
一般社会においても意見をコロコロ変えるのは八方美人と嫌われますし、一度決めたことは最後までやり通すのが良いとされているでしょう。
しかし言い返せないと悩んでいるのならば、他人のために頑張り一度決めたことをやり通そうとする美点がマイナスに働いている状態なのです。
他人のために、と自分を犠牲にすればするほど「意志の力」は弱まります。
まずは直観に頼らず、自分の意志でNOと伝えることから実践するのがよいでしょう。
最後に【書籍紹介】
この記事の問題は、下記の書籍を参考にしています。
脳科学者が論文を交えて書いたエッセイ集なのでサクサク読めてしまいます。
簡単な言葉で楽しく脳科学を学びたい人におススメです。
内容(「BOOK」データベースより)
一番儲かる値段設定とは?白い音って、どんな音?犬と話せる日はやってくる?超能力って、やっぱりあるの?読めば誰かに話したくなる、とっておきの62本。