あなたは自分をお金持ちだと思いますか?
お金持ちだとは思わなくても、今持っているお金に十分満足していると言い切ることはできますか?
もっと給料が増えれば、宝くじが当たれば。
そんな声が聞こえてきそうです。
とはいえ、世の中には年収200万円の人も年収1000万円の人もいますよね。
年収に800万円も差があっても、なぜが皆お金がないといい、お金持ちではありません。
不思議だと思いませんか?
稼いだお金を使えば無くなるのは当たり前。そう思っていてもなかなか貯められないのが現実です。
そこで今回は「バビロンの大富豪の教え」を基に、学校では教えてくれないお金と幸せの生み出し方を紹介したいと思います。
<黄金を増やす7つの道具>
①収入の十分の一を貯金せよ
②欲望に優先順位をつけよ
③貯えた金に働かせよ
④危険や天敵から金を堅守せよ
⑤より良きところに住め
⑥今日から未来の生活に備えよ
⑦自分こそを最大の資本にせよ

ここからは上記7つと、本のあらすじを紹介していくよ!
バビロンの大富豪の教え
物語の舞台は古代バビロニア王国。
貧しい武器職人の息子バンシルは、大富豪のアルカドに金持ちになる方法をたずねました。
「アルカドさん、どうやったらお金持ちになれるの?」
「金持ちとは、お金をたくさん持っている人ではない。お金の増やし方を知っている人のことをいうのだ」
お金持ちとは?
×お金を持っている人
〇お金の増やし方を知っている人
さらにアルカドは続けます。
「まずは収入の1/10を6か月間貯金すること。それができたら次の知恵を授けよう」
バンシルはアルカドの言葉を信じて6か月間必死で収入の1/10を貯金しました。そして再度アルカドに尋ねます。
「アルカドさん、6か月貯金したよ!金持ちになる方法教えてくれるよね!」
するとアルカドは答えました。
「これから無人島で生きようとする時に、その日食べる魚を与えても意味がない。全て食べれば餓死してしまうからだ。それよりも釣りの方法を教えることのほうが価値がある。つまり、今日大金をもらったとしても、使ってしまうのなら価値はない。それよりも重要なのは明日のお金を手に入れる方法や知識を手に入れることなのだ」
そしてアルカドは明日のお金を手に入れる方法として、黄金を増やす7つの道具を教えてくれました。
①収入の1/10を貯金せよ
残ったお金ではなく、先に貯金をすること。
残ったお金で生活すれば、自然とお金はたまっていく。
頭ではわかっているのに、実際にやる前にあきらめる人が多い。
②欲望に優先順位をつけよ
欲しい物を全て手に入れようとせず、優先順位をつけること。
残った収入の9/10では購入できない、叶えられない欲望はきっぱりと諦める。
そうすることで本当に必要なものは何かみえてくるし、実際にやってみると生活水準はそれほど変わらないことに気付くだろう。
③貯えた金に働かせよ
貯めた資金は寝かさずに増やせ、金を持っていることが財産ではない。
金の流れを作ること。定期的に金が入ってくる仕組みこそが本物の財産である。
ギャンブルではなく投資せよ。
④危険や天敵から金を堅守せよ
大きく儲けようとあり金を全て差し出してはいけない。
元金を守り、儲け話にのってはいけない。
自分の感覚は信用せずに、その道に長けた人物に相談すること。
高い相談料を取るところにも注意すること。
⑤より良きところに住め
安くて広ければいいというものではない。
庭があるのか、職場までの距離は近いのか。
家は幸せな生活と密接に関わっているため、心を豊かにして貯金へのモチベーションになる。
⑥今日から未来の生活に備えよ
毎月少しずつでも積み立てをしていれば、突然の事故や病気で働けなくなった時に備えることができる。
老後の貯えや、死んでしまったあとも家族を養うことができる。
⑦自分こそを最大の資本にせよ
自分の能力やスキルを高めることで、もっと多く稼ぐこと。
明確な目的を持ち、収入を得るための知識を自分自身に身に着けることで稼ぎは増える。
「黄金を増やす7つの道具」を聞いたバンシルは旅にでる
アルカドの話を聞き、バンシルはお金よりもお金を増やす知恵に価値があることを理解しました。
けれども理解しただけではお金持ちになることはできないのではないか。
その質問にアルカドはたずねました。
「理解はできるだろう。その上で金持ちと貧乏人を分ける違いは何か?」
バンシルは答えました。
「動く者と、動かざる者の違いだ!」
「いいだろう。では金貨よりも知恵に価値があることを、旅に出て証明しなさい。その証明方法とは金貨の詰まった袋と粘土板の入った知恵の袋、つまり2つの袋を金貨で満たすことだ。ただし、知恵の袋(粘土板)は、全財産を失うまで決して開けないこと」
2つの袋を金貨で満たすことができれば、お金よりも知恵に価値があることの証明ができるとアルカドは言いました。
その後、旅に出たバンシルは詐欺にあったり友人に裏切られたり、たくさんの苦労を経験しました。
そして3年後
ビジネスでお金を増やし、バンシルはやっとアルカドの元へ帰りつきました。
「よくぞ戻ったバンシルよ、それで金貨よりも知恵に価値があることを証明できたか?」
バンシルは金貨の詰まった袋を2つ、アルカドに差し出して言いました。
「こちらが最初にもらった金貨の袋、そしてこちらが知恵の袋です。2つの袋を金貨で満たすことができました。…そしてもう1つ」
バンシルは3つ目の金貨が詰まった袋を差し出しました。
「どういうことだ?」
アルカドがたずねるとバンシルは言いました。
「僕は最初にもらったお金の3倍を稼ぎました。これは最初にあった1袋の金貨よりも、知恵のほうに価値があるという証明にはなりませんか?この2袋の金貨が、お金よりも知恵に価値があるということの証明です」
知恵の袋に入っていた粘土板の内容は?
全財産を失ったバンシルは、絶望の中知恵の袋を開けました。
その中の粘土板には、「黄金を増やす7つの道具」をさらに昇華させた「5つの黄金の法則」が刻まれていました。
お金を増やすには知恵が必要だと頭ではわかっていたバンシルですが、全財産を失ったことで本当の重要性を知ることになりました。
最後に知恵の袋に入っていた粘土板に書かれていた「5つの黄金の法則」を紹介してこの記事を終わろうと思います。
<5つの黄金の法則>
①黄金はこれを貯蓄する者のもとにやって来る
②黄金はこれを投資する者のもとで増える
③黄金はこれを賢者に委ねる者のもとにとどまる
④黄金はこれを不確かな投資に用いる者のもとから去る
⑤黄金はこれを一攫千金話につぎ込む者のもとから走り去る
1 将来の資産と家族の財産を築くため、最低でも収入の10分の1を貯めるならば、黄金は自らを膨らませながら、喜んでやってくるだろう。
2 貯まった黄金に利益を生むような働き口を見つけてやり、持ち主が膨大に増やす羊飼いのように賢明な主人となるならば、黄金は懸命に働いてくれるだろう。
3 黄金の扱いにたけた人の助言に熱心に耳をかたむける主人からは、黄金は逃げることはないだろう。
4 自分のよく知らない商売や目的、あるいは黄金を守ることに秀でた者が認めない商売に投資する主人から、黄金は逃げてゆくことだろう。
5 あり得ないような莫大な利益を生ませようとしたり、詐欺師の魅惑的な誘いに従ったり、あるいは自分の未熟な経験を盲信したりするような人間からは、黄金は逃げてゆくだろう。